属人化という名の「爆弾」を解除せよ!
成長しているチームほど、ある日ふと気づいちゃうんです。
「仕事は回ってる。でもこれ、めちゃくちゃ薄氷の上じゃない?」と。
原因はいたってシンプル。
知識と判断が、特定の「誰か」の脳内に全ツッコミされているからです。
その人が優秀であればあるほど、現場は安定しているように錯覚します。
でも、その人がインフルエンザで倒れた瞬間、平和はもろくも崩れ去る。まさにイラストのような「カギどこ!?パスワード何!?」というパニックが現実になるわけです。
■ 「自分でやる」は速い。でも「続く」とは限らない。
仕事ができる人ほど、仕上げまで一気に持っていけちゃいます。
でも、そのスピードは「再現性」と引き換えになりがち。
組織で起きる属人化は、ただのマニュアル不足じゃありません。
本当に厄介なのは、「判断基準のブラックボックス化」です。
・どの顧客を「特別扱い」すべきか?
・どこまでなら「内緒でOK」にできるか?
・誰に、どのタイミングで「根回し」すべきか?
この「脳内マニュアル」が共有されないまま溜まっていくと、周りは手出しできない「聖域」として遠巻きに見るしかなくなります。
■ 事故は「不在」ではなく「設計」のせい。
現場でよくある、絶望のやり取り。
「例の件、いまどうなってます?」
「……担当のAさんしか分からなくて。(今日、キャンプに行ってます)」
これ、運が悪いんじゃないんです。
「分かる人が複数いる状態」を作っていない、チームの設計ミスです。
抱え込んでいる本人は「休むと迷惑がかかる」とビクビクし、周りは「触ると壊しそう」で指をくわえて見てるだけ。同じチームなのに、情報の壁だけが高くなっていく。これが属人化のリアルです。
■ 「称賛」が、呪いになることもある。
皮肉なことに、属人化は「善意」から加速します。
・「さすが!やっぱり君じゃないと!」と頼る。
・本人は「期待に応えなきゃ」と一人で抱える。
・周りは「あの人に任せれば安心」と考えるのをやめる。
これ、称賛という名の「押し付け」になっていませんか?
一人の肩に荷物が積み上がっていくとき、組織の寿命は削られています。
■ 属人化をほどく「小さな一歩」
いきなり「分厚いマニュアルを作れ」なんて言うと、現場は凍りつきます。
まずは、情報の「置き場所」を整えるだけでOKです。
脱・属人化のゆるいステップ
・情報の「定位置」を決める:とりあえずあそこを見れば何とかなる、を作る。
・「影武者」を置く:重要案件はサブ担当をつけて、常に横目で見ててもらう。
・「なぜ」をメモる:結論だけでなく「なぜそうしたか」を一行だけ残す。
・「誰でもできる化」を褒める:一人でやるより、共有した人を評価する。
■ 共有は「手間」じゃなくて、自由への「投資」です
「自分のノウハウを教えたら、自分の価値がなくなる」というのは大いなる勘違い。
むしろ、仕事をスパッと手放せる人ほど、もっと面白い次のステージに行けるんです。
明日から、こんな問いかけを増やしてみませんか?
「もし明日、君が宝くじ当たって辞めても、この仕事回るかな?」
「この判断の理由、一行だけチャットに流しておいて!」
属人化をほどくのは、誰かを責めるためじゃない。
全員が安心して、全力で有給を取れるチームにするためです。